みなさんこんにちは。
2024年1月にこの記事を書いています。
最後のほうに電力会社サイト閲覧の注意点について書いてますのでそちらもご覧ください。
少しショックを受けるかも
ここ数年電気代が高いですよね。
私の前回の電気代は9,652円でした。1か月の電力の使用量は356kWhです。
電力会社のWEBサイトでは過去の電力使用量も知ることができます。
1年前の2023年1月の消費電力量がかなり多いです。
発電用燃料の高騰もあって金額が2万円を超えています。
一昨年2022年1月も消費電力量は多かったです。
そんなこともあって2023年は節電に取り組んだ年でした。
あきらかに無駄な家電などをコンセントからはずしたり、できるだけ冷暖房を控えるようにした結果、電力使用量は各月とも概ね前年を下回りました。
このwebサイトでは電力使用量のランキングも見ることができます。
順位としては910位中209位ですので悪くはないのですが、私は1人世帯ですのでもう少し順位がよくてもいいのではないでしょうか。
他の世帯と比べて違うところといえば、ほぼ1日中PCを立ち上げていることかなと思います。
そこでPCを中心に使用電力量を調べてみることにしました。
消費電力を調べるために
消費電力を調べる専用の器具が売られています。
Amazonなどで「消費電力測定」などのキーワードで検索するとたくさんの商品が表示されます。
私はなんとなく聞いたことのある「SwitchBot プラグミニ」(←広告リンク)をAmazonで購入しました。
2個入で3,280円でした。
スマートフォンに専用アプリをインストールして登録操作をすれば使えるようになります。(Wifiルーターが必要)
PCって意外に電気を使ってそう
まず目をつけたのが冷蔵庫を除いて一番使用時間が長いのがPCです。
さっそく私のデスクトップPCの電源を接続してみました。
私のデスクトップPCは自作ですのでメーカー品のように消費電力がわかりません。
参考までに消費電力に影響しそうな部品の構成を書いておきます。
- CPU:Intel(R) Core(TM) i7-12700
- グラフィックボード:NVIDIA RTX4070Ti
メモリやSSDなども電力を使うのでしょうが、とりあえず割愛します。
PCの基本的な消費電力を調べる
私は毎日だいたい朝7時にPCを起動して夜12時ぐらいまで17時間立ち上げっぱなしです。
電気代は・・・時間帯によって電力単価が違うようですし、賦課金の影響もあります。
私の契約プランでは最も高い単価が29円/kWhですので、とりあえずこの値で計算します。
デスクトップPC本体
まず起動後の状態です。
特にソフトウェアを起動せずにアイドル状態では75W前後でした。
え?何もしていないのにそんなに使ってるの?という印象です。
75W × 17時間 ÷ 1,000(WhからkWh変換)× 29円 = 約37円(1日あたり)
37円 × 30日 = 1,109円(月)
ただPCを立ち上げてるだけで月に1,109円もかかるんですね。
これだけではありません。
もちろんモニターも電力を消費します。
モニター
私は作業効率を上げるためにモニターを2台使っています。
モニターは輝度の設定によって消費電力が異なります。
モニター1 FullHD 21インチ
輝度を変えて測定してみました。
- 輝度100% 15.2W
- 輝度50% 10.2W
- 輝度40% 9.2W
- 輝度10% 6.4W
私は輝度40%で使用しています。
これまではモニターのスリープを使用しておらず、17時間つけっぱなしでした。
9.2W × 17時間 ÷ 1,000(WhからkWh変換)× 29円 = 約4.5円(1日あたり)
4.5円 × 30日 = 135円(月)
おや?思っていたより少ないです。
モニター2 4K 27インチ
4KモニターですのでFullHDモニターより消費電力が多そうです。
こちらも輝度を変えて測定します。
- 輝度100% 30.6W
- 輝度50% 22.1W
- 輝度10% 16.7W
このモニターは輝度50%で使用していて、こちらもこれまでは17時間つけっぱなしでした。
22.1W × 17時間 ÷ 1,000(WhからkWh変換)× 29円 = 約10.9円(1日あたり)
10.9円 × 30日 = 327円(月)
モニター2台合わせて1か月に462円というのは思っていたより安いのですが、それでもやはり節電したほうがいいですよね。
Windowsで5分後に画面の電源を切るように設定しました。
多分1か月で100円程度の節約になるのではないかと思います。
PC上でのソフトウェア使用状況によって消費電力が異なる
PCを毎日17時間立ち上げているだけで月に約2,000円前後必要なことがわかりました。
でもPCというのはソフトウェアを使ってこそ役に立つものですよね。
ブラウザやオフィスソフト、クリエーターソフト、ゲームソフト・・・
何らかの作業をしていると時々PCのファンが激しく回転する音が聞こえたりします。
タスクマネージャーなどで確認するとCPUの使用率が上がってたりします。
でも実際のところ消費電力にどの程度の変化があるのかわかりません。
SwitchBotプラグミニで確認します。
オフィスソフト
Excelのマクロでループ(同じ処理を繰り返す)1万回を作って実行してみました。
CPUの使用率が上がり、消費電力が180Wになりました。
普通に表計算するだけのExcelファイルならそのような処理をすることはありません。
普通のExcelファイルでどこかのセルの値を変えても消費電力に影響を与えることはほとんどないようです。
ブラウザ
私はChromeブラウザを使用していて、常に100枚近くのタブが開いています。
すべてのタブを再更新してみるとCPU使用率が100%になり、消費電力は一時的に300Wまで上がりましたが、タブの更新が終わるとすぐ平常値に戻りました。
WEBページの読み込みはそれなりにCPUを使うようですが、一瞬ですので消費電力に大きな影響はなさそうです。
Youtube動画を見てみましょう。
消費電力が120Wから180Wの間を行ったり来たりします。
平常時より平均40W増えると考えて1時間動画見た場合を計算してみます。
40W × 1時間 ÷ 1,000(WhからkWh変換)× 29円 = 約1.1円(1時間あたり)
1時間のYoutube動画を見るのに1.1円ほどかかるのですね。
高いとみるか安いとみるか・・・
いずれにしても普通にWEBページを見たり動画を見るだけなら消費電力への影響は軽微なようです。
ゲーム
私はゲームを全くしませんので、ゲーム使用時の消費電力はわかりません。
私がする唯一ゲームっぽいのがマイクロソフトのフライトシミュレーターです。
フライトシミュレーターで遊ぶ日もあれば遊ばない日もありますが、使用時間は平均で1日30分ほどでしょうか。
早速消費電力を調べてみましょう。
350Wから450Wの間で変化しています。結構電力を使いますね。
平常時の75Wを差し引いて275w~375Wがフライトシミュレーターで使用する電力ということになりますね。
消費電力量が一定ではありませんので、ここでは325Wとして計算します。
300W × 1時間 ÷ 1,000(WhからkWh変換)× 29円 = 約9.4円(1時間あたり)
フライトシミュレーターで毎日30分遊ぶと1か月で約141円ということになります。
伊丹空港から羽田空港まで飛ぶと45分ほどかかります。
45分の消費電力は約7.1円です。
なんと◯西電力のWEBサイトで!?
調べているときにふと関西電力のWEBサイトにあるミニゲームをしていると、CPUファンの音が大きくなることに気づきました。
CPU使用率は100%になっています。
消費電力を確認すると、270Wもあります。
ブラウザでこのゲーム画面を表示しているだけで継続的にこの状態が続きます。
ゲームをしていなくてもです。
平常時と比べると163Wも増えています。
163W × 1時間 ÷ 1,000(WhからkWh変換)× 29円 = 約4.7円(1時間あたり)
これはゆゆしき事態です。
ゲーム画面を表示させたまま外出することは多かったのです。
毎月1,000円以上をどぶに捨てていたことになります。
一応回避策はありました。
EdgeやChromeなどブラウザの設定で「使用可能な場合はハードウェア アクセラレータを使用する」としておけばCPUを使わず、消費電力も10Wほど上がるだけでした。
ちなみに四国電力のWEBサイトにあるゲームも同様でした。
ほかの電力会社は調べていません。
さすがは電力会社ですね。
表向きは節電を唱えてますが、やっぱり電気をたくさん使ってほしいんですね。
まとめ
普通の家電と同じで使わないアプリ、ソフトウェアは止めておかないと電気の無駄遣いになりますね。
私の場合外出先からリモートデスクトップで自宅のPCに接続する必要がありますので自宅PCを常に起動していますが、そのような必要がない場合はWindowsの電源設定でPC未使用時にモニターの電源を切ったりPCをスリープにするのも有効だと思います。
みなさんの参考になれば幸いです。
コメント