さあ初心にかえって本を開きます。
タイトル:世界一やさしいFXの教科書1年生
著者:堀 祐士
発行:株式会社ソーテック社
版:初版 2018年7月31日
出だしから…
表紙をめくって”はじめに“のところに、まさに私が前回(数年前)に感じたことが書かれているではありませんか。
「冒険、博打、ギャンブル、一攫千金」さまざまな印象を持っていると思います。無知の状態でやればまさにそのとおりです。
そうなんです。私が前回FXをやったときは、少し本屋で立ち読みし、インターネットで検索してすぐに証券会社に口座を開いて始めました。

多少の用語を知っただけなのに、チャートを見て「今が買いだ」「今が売りだ」とさも分析したかのような気分になって取引をしていました。
今思えば投げたコインの裏表を予測するのと何らかわりはありませんでした。
FXとは何?
「ドルやユーロを買ったり売ったりするやつでしょ?」
私の認識はその程度でした。
間違ってはいないのですが…
でもふと疑問に思いました。
「ドルは下げ相場だから売りから入りましょう」
ん?私は日本人ですので持っているのは円です。
どうやってドルを売るの?
本書を読み、ネットで調べ、やっと(何を今さらですが…)FXの意味がわかりました。
海外旅行に出かけるときに空港でまずするのは「ドルを買う」ことです。
銀行の外貨預金もまずは「ドルを買う」ことから始まります。
そして買ったドルは私のものですので、空港で両替したドルや外貨預金から引き出したドルを旅行先のアメリカで使うことができます。

FXは日本語で言うと外国為替証拠金取引ですよね。
はじめに証券会社のFX口座に入金するのはあくまで証拠金です。
FXでドル/円の通貨ペアで「ドルを買う」というというのは、証拠金を担保に証券会社の持っている円でドルを買わせるイメージです。
買ったのは私ではなく証券会社なので、そのドルは証券会社のものです。私がアメリカでの買い物の決済に使ったりはできません。
同様に「ドルを売る」というのは、証拠金を担保に証券会社の持っているドルを売らせるイメージです。

そして買わせたドルはいつかは売らせ、売らせたドルはいつかは買い戻させる約束になっています。
買う/売るどちらの場合も使うのは証券会社のお金であって私のものではありません。
証券会社のお金で取引をさせた結果損が出た場合に備えて証拠金(保証金?担保?)を差し出しているということなのです。
まとめ
FXで取引するドルやユーロや円は自分のものではありません。
そんなことも知らなかったの?と言われるほどのFXの根幹を理解できてよかったです。
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