前回記事のスワップのところで世界各地の市場の取引時間に触れました。
外国為替市場って全部でいくつあるの?どこにあるの? という疑問が出てきます。
今回はそのあたりを学んでいきたいと思います。
外国為替市場とは
株の取引の場合、証券取引所という場所(市場)があって、そこに株を売りたい人と買いたい人が集まって取引をします。
水産物や農作物などは漁協や農協、公的機関が運営する場所(市場)に品物を売りたい人と買いたい人が集まって取引をします。
漁業や農業の市場は、スタートの値段があって、書い手が順次高い値段を提示して競争するセリ方式ですね。
株の場合、売り手と買い手が提示した値段を一箇所に集めて値段順に並べ、値段が一致したものが取引されるというところが少し違います。
では外国為替市場はと言うと、ないんです。特定の建物が。
株式や農産物、水産物のように1つの場所に多くの人が集まって行う取引を取引所取引と言います。
ですからみんなが集まるための場所(建物)が必要ですよね。
外国為替の取引は相対(あいたい)取引といって、たとえばA証券会社(FX)とB証券会社(FX)が、「1ドル140円で取引しましょう」と合意して行います。
その交渉の場に他の証券会社(FX)はいませんので、どのような価格で取引されたかは当事者が公表しなければわかりません。
ポジション
以前の記事(No.2 そもそもFXって何なのさ)でも触れましたが、FXの取引ではある通貨(主軸通貨)を別の通貨(決済通貨)で買う(または売る)ことから始まります。
そして買った(または売った)通貨はあとで逆の取引(決済)をする約束になっています。
この最初の取引から決済までの間をポジションと呼んでいて、最初の取引をすることをポジションを建てるとかポジションを持つとか言います。
1ドル140円のレートで1万ドルのUSD/JPYのポジションを建て、レートが上がる(ドル高円安)ったときにそのポジションを1ドル145円で決済すると5万円の利益が出ますね。
もちろんレートが下がる(ドル安円高)と損失が出ます。
まとめ
外国為替市場は実体として場所があるわけではなく、個々の証券会社や金融機関が一対一で行う取引(相対取引)全体のネットワークのようなものを指します。
この一対一の取引は主軸通貨の買いまたは売りでポジションが始まり、反対取引でポジションが終わります。
参考サイト、書籍
- SBI FXトレード ポジション
- 乙女のお財布
- 書籍 世界一やさしいFXチャートの教科書1年生
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