いつも個人旅行をしている私。今回はじめてパッケージツアーに参加しました。
今までパッケージツアーは自由がなく窮屈なイメージがあって敬遠していました。
今回ANAのホームページで見つけたツアー「2019台湾・日月潭ふれあいウォーク」は、「日本語を学ぶ現地の学生とのふれあい…」という企画で、中国語を学習している私にはとても魅力的です。
今回参加したツアーをレポートしてみたいと思います。
予約
個人旅行(特に一人旅)はとても自由で、自分の行きたいところだけ行けますし、急に予定を変更することもできます。
でもたまーに寂しくなることも。
旅行先でツアーの団体とすれ違うとき、「いつか参加してみたいな」と漠然と考えていました。
そんなときに見つけたのが今回のツアーです。
3日間コース、4日間コース、5日間コースとあり、どれにしようかと迷っているうちに5日間コースが満員になってしまいました。
やむなく4日間コースに申し込みました。
「現地参加」というオプションもあったのですが、たとえば2日前に現地入りするとか、ツアーのあと3日間現地に滞在するといったことは、ツアーのルール上できませんでした。
残念でしたがルールですから仕方ありません。
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書類受け取り
個人旅行の場合、飛行機とホテルの予約をとるだけですので、ネット上で完結します。
パッケージツアーの場合は、旅程を始めとしたいくつかの書類が送られてきます。
自分の名前が印刷されたタグも含まれていて、なんだかワクワクしました。
出発
このツアーの飛行機は東京・羽田空港から台北の松山空港に飛びます。
台湾へ向けての出発日、ホテルを出て羽田空港の国際線ターミナルへ行きます。
まずは台湾ドルへの両替ですね。
旅行中にスマートフォンを使いたいので、台湾で使える携帯電話のSIMカードを購入します。
国際線「I」カウンター付近にMobileCenterというお店があります。
ここで台湾の中華電信という会社のSIMカードが販売されていました。
5日間で1,400円でした。
パケットは無制限だそうです。
数分の台湾国内無料通話もついています。
チェックインを済ませ、保安検査、出国手続き、免税店と進みます。
いよいよ搭乗です。
台北・松山空港到着
台北周辺には2つの空港がありますが、今回は台北市内にある松山空港に着きました。
飛行機の中でスマートフォンのSIMカードを入れ替えていたのですが、台北に到着後うまくインターネットに繋がりません。
SIMカード購入時の説明書に、松山空港にサービスカウンターがあって問題がある場合は対応してくれると書いてありました。
到着ロビーで中華電信のカウンターを見つけてスマートフォンを渡すと、ものの1分ほどで対応してくれました。
ロビーではツアーガイドの方が旗を持って出迎えていました。
バスで台中市へ
松山空港からバスで台中市へ向かいます。
残念ながら、雨が降っています。
ツアー客のほとんどは、2人以上で参加しているようでした。
4日間コースは30名前後だったでしょうか。
1人参加は私を含め4,5名だったと思います。
松山空港から台中市へはバスで3時間ほどです。
台湾人のガイドさんは、綾小路きみまろ似の楽しい人でした。
訛りはあるものの、流暢な日本語で私達を笑わせてくれます。
台中市内観光
このツアーの目玉は現地学生とのふれあいですので、観光はあまり詰め込まれていません。
台中市内では彩虹眷村と宮原眼科の2箇所へ行きました。
彩虹眷村
小さな建物の壁にとても鮮やかな色で絵が描かれています。
ガイドさんの話によると、一帯はもともと軍人の宿舎だったとのことです。
開発の波によりどんどん取り壊されていったのですが、市民の意向により数棟が観光施設として残されたそうです。
壁の絵は一人の老人が描いたもので、絵は今でもメンテナンスされているとか。
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宮原眼科
その昔、日本人の医師が開いた眼科医院で、医師が日本へ帰国後は管理者が移り変わり、最終的には今のお土産物屋さんになったそうです。
古く独特の様式の建物で歴史的価値はあるのでしょうが、今は歴史遺産というよりお土産物(お菓子)屋さんとして頑張ってる感じです。
一角にアイスクリーム販売コーナーもありましたが、30分待ちの行列でしたので、私は遠慮しました。
北方料理、ホテル
観光を終え、北方料理レストランへ向かいます。
北方料理とのお話でしたが、食に疎い私は「中華料理を食べた」という感想です。
食レポができなくてすみません。
泊まるのはザ・スプレンダー・タイチュンというホテルです。
普段の私の個人旅行では泊まることがないようないいホテルでした。
一人で周辺を散策したい衝動に駆られましたが、明日のウォーキングに備えておとなしく寝ることにしました。
残念なことに夜中6か所も蚊に刺されてしまい、フロントで電気香取を借りました。
ふれあいウォーク
いよいよメインイベントのふれあいウォークです。
ツアーメンバー側は、3日間コース、4日間コース、5日間コースすべてが合流します。
数えていませんが、総勢100人以上でしょうか。
朝ホテルで朝食を済ませ、台湾の学生さんと対面します。
ツアーメンバーと学生さんは、1対1のペアになります。
ペアになった学生さんとネームカードを交換します。
私のお相手は大学2年生の女性でした。
ウォーキングは、台中市内から70kmほどのところにある観光地、日月潭で行われます。
学生さんと一緒にバスで日月潭へ向かいます。
日本語水準は学生さんによってまちまちですが、ツアーメンバーとの意思疎通にほとんど問題はありません。
日月潭は台湾で最も大きい湖(ダム湖を除く、ウィキペディアより)だそうで、日本統治時代に建設されたダムにより湖面が広がったそうです。
台湾では人気の観光地で、私のパートナーの学生さん(台北出身)も小学生の頃遠足で来たことがあるそうです。
ウォーキングコースは約7kmです。
きっとこのツアーに参加してるメンバーは普段からウォーキングをされている人が多いと思います。
私は普段はほとんど歩かないので、完走(歩)できるか少々不安でした。
私のパートナーの学生さんはシャイで、あまり多くの会話はありませんでした。
でも綺麗な景色の中をみんなで歩くのは楽しくて、終わってみると7kmもあっという間な感じでした。
ただゴールの文武廟に登っていく約180段(中間部から最上部への段数)の階段があり、これを登るのがきつかったです。
学生さんは全く平気でしたが、私は途中何度か休憩しました。
この階段は全部で365段あり、1年分の日付がそれぞれのステップに刻まれています。
心配していた雨は、ウォーキング中は降りませんでした。
ウオーキングのあとは、宿泊するホテルで学生さんたちと一緒に昼食です。
昼食の場では、学生さんたちが歌や踊りで盛り上げます。
そして参加者全員に完歩証が与えられました。
楽しい時間が過ぎるのは早く、食事のあとは学生さんたちとのお別れです。
この日は日月潭の畔にある日月潭大飯店に泊まりました。
バルコニーもあってとても落ち着けました。
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宝覚寺
日月潭大飯店を出発し、台中市内にある宝覚寺を観光しました。
ここには日本統治時代に台湾で命を落とした日本人たちの遺骨が納められているそうです。
台北へ
宝覚寺をあとにし昼食を済ませ、台湾の新幹線(高鉄)で台北へ向かいます。
台北に到着後はホテルに入り、あとは自由時間です。
私はオプショナルツアーが始まるまでの短い時間に、地下鉄で台北101へ行きました。
以前行ったことがあるので、展望フロアには上がらずに周辺を散策しました。
台北101のビル前では2つの団体が政治主張を繰り広げていて、少し怖い感じがしました。
オプショナルツアー
このツアーの4日間コースでは、日月潭と台北でオプショナルツアーが用意されていました。
遊覧船
遊覧船に乗って日月潭の湖面からの景色を眺めます。
船長さんが中国語で案内し、ガイドさんが通訳してくれました。
玄奨寺(ゲンジョウジ)
日月潭の東南の畔にあります。
建てられたのは1965年とのことでお寺としての歴史は浅いですが、三蔵法師の遺骨が祀られているそうです。
湖面からは少し高いところにありますので遠くの景色も見渡せます。
小籠包
台北で有名(だそうです)な小籠包のお店に行きました。
何種類かの小籠包が一気に出てきて、「熱いうちにどうぞ」と言われるので15分ほどで食べてしまいました。
士林夜市
台湾にはたくさんの夜市があり、いろいろな食べ物屋さんが軒を連ねています。
台北にある士林夜市はガイドブックにも載っている有名な夜市です。
ガイドさんの話によると、違法屋台もあるそうで警察がやってくるとすぐに逃げてしまい、警察が去ると戻ってくるそうです。
違法屋台と警察のイタチごっこは形式的な側面もあるようです。
ここでは、特にどこかのお店に入るわけではなく、ガイドさんの話を聞きながら30分ほど散策しました。
足つぼマッサージ
30分の足つぼマッサージがオプショナルとして用意されていました。
気に入れば時間延長や肩や腰などのコースを追加することもできます。
ガイドさんがマッサージ店まで連れて行ってくれて、帰りはマッサージ店の車がホテルまで送ってくれました。
店内ではカタコトの日本語は話すマッサージ師がマッサージをしてくれます。
カタコトと言っても、体の部位以外に関する言葉はほぼ通じません。
足つぼを刺激され、「痛い」と言うとそれに対応する体の悪い部分などを教えてくれます。
「首」「肩」「胃」「十二指腸」「前立腺」「こめかみ」「睡眠不足」などなど…
そして追加マッサージをセールスされます。
悪い部分の信憑性はともかく、マッサージを終えて店を出るときには足が軽い感じがして気持ちよかったです。
自由時間
パッケージツアーでも、ところどころ自由になる時間があります。
私は自由時間を利用して、台北101と国立国父紀念館へ行きました。
台北市はこじんまりとしていますので、地下鉄、バスでどこへ行くのも便利です。
国立国父紀念館
中国革命の父、中華民国の建国の父とされている孫文(孫中山)の記念館です。
孫文の写真やゆかりの物が展示されています。
中華民国(現在の台湾)建国の父ですが、清朝を打倒し共和制を築いた辛亥革命(中国革命)の父でもあるので、大陸(中華人民共和国)でも尊敬する人は多いようです。
旅行を終えて
初めてパッケージツアーに参加してみて、個人旅行にはない楽しさがあるなと感じました。
団体行動ですので個人の自由度は下がります。
しかし、個人ではなかなか調べられないような内容を現地のガイドさんが解説してくれたり、効率よく観光スポットを回ることができたり、個人で予約すると高くなるホテルやレストランも割安だったり、メリットはたくさんですね。
使ったお金は普段の個人旅行より多めでしたが、学生さんたちと楽しくウォーキングができたので満足です。
私は今後も個人旅行が主体となると思いますが、楽しそうな企画であればパッケージツアーにも参加したいと思います。
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訪れた場所とウォーキングコース
日月潭あたりを拡大するとウォーキングしたコースが見えます。
次は北京へ行きたいと思います。
おことわり
当記事はANAグループの旅行商品に参加したときのことについて書いておりますが、あくまで執筆者個人の主観に基づいております。
ANAグループとは関係ありません。
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